Written by Kano Mayumi

帰国子女枠合格体験記③ 小3から小5 日本語キャッチアップと英語力保持

Education

2020年1月に次男が渋谷教育学園幕張中学校高等学校の帰国枠入学に合格しました。

嬉しすぎるので、どうでもいいかもしれない0歳から合格までに至る、血と汗と涙のウィニングロードを綴った狂喜乱舞の記事です。

※注意!!!!:マジメに帰国枠受験・英語教育に興味のある方のお役に立てるよう、内緒にしておきたい恥ずかしい話も全て暴露致しております。恥ずかしいので、くれぐれも、身元を探らないでください。

次男の誕生から合格に至るまでを、誕生から合格まで下記の通り4回にわたって振り返っています。

この記事は、シリーズの第3回目です。

前回および他の記事は下記リンクよりご覧ください。

帰国子女枠合格体験記① 0歳から年中〜日本でも英語に触れられる環境を
帰国子女枠合格体験記② 年中から小2〜アメリカで楽しくバイリンガル教育
帰国子女枠合格体験記③ 小3から小5〜日本語キャッチアップと英語力保持(この記事)
帰国子女枠合格体験記④ 小6から合格まで〜中学受験に挑戦した本当の理由<

直前にどのような対策をとって受験に臨んだかを知りたい方は帰国子女枠合格体験記④ 小6から現在〜中学受験に挑戦した本当の理由をご覧ください。

帰国子女枠合格体験記③
小3から小5〜日本語キャッチアップと英語力保持

小学2年3月下旬に、任期を終えて日本へ帰国しました。
遅れた日本語力を取り返しつつ、英語も保持・伸ばそうと努力した時期です。
次男の過ごした環境・家庭での取り組みをご紹介します。

  • 目次
    1. 公立小学校へ転入
    ・日本語の学力テストを半分も解けない
    ・「どんぐり倶楽部」で四則計算・漢字
    ・5年生で日本語キャッチアップ完了?
    2. 英語力保持教室
    ・帰国子女アカデミーでの成績
    ・英検は2級まで
    3. 少しだけ受験を視野に入れつつ地元の受験塾へ
    4. まとめ

1. 公立小学校へ転入

日本語の学力テストを半分も解けない
小学校3年生の春から、日本の公立小学校へ通い始めました。
国語の学力テストでは、他の子は時間に余裕を持って終えられるような平易なテストを最後まで解き終えられないくらい日本語力は落ちていました。「下駄箱」「体操着」「日直」を知らないので、当たり前と行ったら当たり前。なんといっても、言葉の知識が少なすぎたのです。

「どんぐり倶楽部」で四則計算・漢字
語彙力ともさることながら漢字の読み書きも遅れている。そして計算も遅い。
ということで、公文のお試し(2週間)にトライしてみました。が、反復演習の大嫌いな次男には合わず、1週間で挫折。
そもそも学校の宿題で出る計算ドリルや漢字練習帳すらやらない息子。公文は繰り返しタスクが多すぎて耐えられなかったようです。
他に何か彼に合った教材はないか・・・と探したところ、「どんぐり倶楽部」なる教材を発見。
「どんぐり倶楽部」のモットーが個性的で次男の性格にピッタリと合っていたので、採用しました。
その思想は子供のクリエイティブな思考を伸ばすことこそ学力を伸ばしていくことに他ならない、というもので、具体的には以下のとおり。

外遊び推奨
反復演習否定
算数の問題は文章問題を1日一問解く
漢字は頭の中で大きく描くイメージをして一発で覚える

計算ミスはいまだに治らなくて、やはり公文も少しやれたらよかったかな、とは思うものの、漢字は半年も経たないうちに毎回小テストで95〜100点をとれるようになりました。

「5年生で日本語キャッチアップ完了?
英語力を落としたくなかったので、日本語は基本的に学校に任せ、家庭内ではおかしな言い回しを都度根気よく訂正・気の向いた時は読み聞かせ・・・という取り組みで、緩やかにキャッチアップを試みました。
4年生はまだ英語をそのまま日本語に置き換えて話していることがありましたが、5年生に上がる頃には「て、に、を、は」も含め、日本語のキャッチアップがほぼ完了した状態となり、日本語を扱う放送委員の役目も果たすことができるようになりました。

2. 英語力保持教室

帰国子女アカデミーでの成績
英語力保持対策は早めに、と、先に帰国した駐在ママ友たちに教えられていたので、まず夏休みに、いくつかの英語塾にトライ。
授業内容の充実度・受験対策を考えて、二学期から帰国子女アカデミーに通い始めました。
入塾の際はお友達に紹介してもらうと、お友達も自分もディスカウントを受けられるというキャンペーン中だったのでそちらも利用。
入塾の際、英語力を帰国後も伸ばせるのは、断然読書好きな子、と教えてもらい、アマゾンと図書館を駆使し、読み聞かせを引き続き毎晩していました。
3年から4年へ上がる際に学力考査があり、4年からターコイズクラスというアドバンスクラスへ入れてもらえることになりました。
その後も、宿題はやらないものの(苦笑)、学力テストを受けると塾全体(教室は4箇所あります)でいつも一桁台に入っていました。おかげで常にトップのクラスに入れてもらい、アリゾナ転勤が決まり通えませんでしたが、6年生の受験コースでも、一番上のAクラスへ(ギリギリ?)招待してもらうことができました

英検は2級まで
帰国後すぐに英検2級を取得したものの、準一級は3年・4年と二回チャレンジし、エッセイだけがなぜか点数が悪く落ちています。英語塾の先生は「コンセプト自体が3.4年生にはまだ難しいので気にする必要はない」との意見でしたので、それ以降英検にはチャレンジしていません。

3. 半ば受験は諦めつつ地元の受験塾へ

受験が盛んな地域だったので、3年の三学期には、クラスのほぼ全員が受験塾に通い始めました。
次男については帰国枠受験を考えてはいたものの、帰国後3年の条件に合う学校は最難関ばかり。それでも、英語塾の成績は良かったので、4年から「学習塾 リブラ」という、地元の学習塾・兼・受験塾へ体験授業を受けに行ってみました。
意外なことに「リブラ」の先生には「SAPIXでも十分についていける理解力あるので、行ってみるのもいいかもです。意外と楽しめるかも」と言われました。しかし、宿題をやらない息子との地獄のバトルが始まることは目に見えていたので、一瞬心揺れましたが、ここはお互いに無理をしないことに。リブラで様子を見ることにしました。
リブラでは、スクラッチでプログラミングをかじったり、中学生の先輩と仲良くなったり、学校では得難い経験もできたようです。

4. まとめ

帰国直後の日本語力は、平均のはるかに下でしたが、半年ほどで漢字は追いつきました。会話の中の「てにをは」が正しく使えるようになり、英語を直訳して話すことがなくなるには2年かかりました。
英語は読み聞かせとDVDや映画で保持。キープしつつ伸ばすことができました。英検は2級まで取得。
帰国受験の国算受験対策になればとぼんやりとした希望を持ちつつ地元の学習塾へ通塾しました。

5年の3月に再度転勤で、アメリカはアリゾナ州へ引っ越します。

帰国子女枠合格体験記④ 小6から合格まで〜中学受験に挑戦した本当の理由に続きます。