Written by Kano Mayumi

話を聞かない!忘れ物だらけ!『ズバ抜けた問題児の伸ばし方』でわかったADHD気味?な息子の育て方

Education

うちの子も、うちの子も〜〜〜!
あるいは
自分もそうです・・・!
と思ってお越し下さったみなさま。WELCOME!

「ズバ抜けた問題児」の伸ばし方を読むと、「うちの子は貴重な存在なんだ」「この息苦しさは自分が実は天才だったからなのか」と、自信がつくはずです。

下記よりレビューです。

本のキャッチはこうです。

落ち着きがなくて、衝動的で、感情の起伏が激しくて、忘れ物もなくし物も多すぎて、空気が全く読めなくて、人の話なんて聞いちゃいないし、いったそばから同じ失敗を繰り返す・・・・という”才能”を持つ子=「ずば抜けた問題児」

著者は教育者としてADHDについて調べていた過程で、自らもADHD気味なのではないかと気づいたそうです。

『ズバ抜けた問題児の伸ばし方』でわかったADHD気味?な息子の育て方

本の趣旨は、
ADHDの子供達は病気ではない。社会システムによって病気とされているが、時代を変える革命児としての可能性を秘めた、素晴らしい才能の持ち主である。育て方に工夫が必要だが、将来有望とのこと。

冒頭でご紹介したキャッチの特徴に全てではないものの、半分以上当てはまってしまう次男。
なんだか、当てはまりすぎて読みながら笑いが止らない・・・。

半分でも当てはまったら読む価値あり!と思います。
なるほど!と思った点を下記にいくつかご紹介いたします。

すぐ脱線するのは目の前で起きている面白いことを放置できないから

息子は何かをしていてもすぐ脱線します。特に自分にとってどうでもいいこと:宿題とか、片付けとか、トイレの後に手を洗うとか・・・しているときです。
最後まで完了せずに別のことが始まって、すべてを放置したまま何かに熱中していたりするのです。
12歳の誕生日を迎えた今も変わらず、おそらく死ぬまで変わらないのではないかと思います。

この本によると、脱線するのは、、、

周りに面白いことが起きているのに、それを無視するなんて、「我々(ズバ抜けた問題児たち)は、そこまで鈍感にできていない」

から・・・だそうです。

そして本当に好きなことをしているときは周りの音は一切聞こえず静かに集中
会話の途中でもそのなかのオモロい話題によって脳が刺激されて次々とネタが思いついてしまうので、最後まで話を聞いていないかのようになってしまう(いや、実際、途中から全く聞いていない)。

そしてそのオモロいオモロくないの判断の速さと感性の鋭さと言ったら、、、、侮れません
親としては他のことに負けないほど「オモロく」話をできるかのスキルが要求されます。
しかしそれで、ついつい「オモロい」ことに重点を置きすぎて本来伝えたいことが伝わらないまま終了してしまうというアクシデントが多発しています。
でも、なぜか伝えたいことを忘れないようにしていると途中から聞いてもらえなくなるのです。だってつまんないから!(涙)
まあ、その伝えたいことは「ちゃんと宿題やるメリット」とか、「片付けはちゃんとしたほうがいい」とかの本人がどうでもいいと思っていることであるため、当然と言えば当然です。

ケアレスミスはミスした瞬間につつけ

本にはこのタイプの問題児に有り勝ちなディスアドバンテージのケアについても書かれています。
特に、なるほどと思ったのがこちら。

・ケアレスミスはミスした瞬間につつくと、「つつかれないかな?」と防御しようとして、自ら確認するようになる。

いつもすぐいうと角が立つと思い、やっていませんでした。そのかわり丸付けの後の見直しをさせようと懸命になっていました。が、そもそも見直しが嫌い!これではケアレスミスがなくなるはずがありませんよね・・・。
ミスをした瞬間につつくにはいつもそばにいて様子をみる、という努力が必要になってくると思いますが、特に計算ミスなどを無くさせたい場合は、塾の先生にお願いするなどして対応することも可能だな、と思いました。実際、著者は塾の先生がこれをしてくれたおかげでケアレスミスがなったそうです。

習慣はしつこくいいつづければ宝くじに当たるくらいの確率で頭に入る

うちの子もですが、なんといっても片付けができない・・・。脱いだ服、カバンは愚か何もかもを床に置き(「これは宝物!とかいって抱きしめるおもちゃもいつの間にか床の上にあります)、それらを平気で踏んづけて歩き回っています。
片付けなどはの習慣はしつこくいいつづけると、宝くじに当たるくらいの確率であるとき「ああ、これがいつも言われていたことだったのか!」と頭に入るそうで、諦めずに気長に言い続けることが大切。
・・・・つまり、「一生身につかないかもしれない覚悟で声かけを」ということだと思います。

とにかく地道に声かけをして行こうと思います。
我が息子は「messyな(ちらかった)場所だと落ち着くんだよね」と言い切るツワモノなので、無理かもしれません。が、無理かもなぁと思いつつ声をかけるほうが、「いつか絶対に身につく!」と期待して声をかけるより随分気持ちが楽です。

コツはガミガミいわない。諦めない。
「もうどうせダメなら言うのやめようか」と心折れそうだった私にとって大きな励みになりました。

読み聞かせ・外遊び・いろんな大人との出会いを

日英の本の読み聞かせ、出来るだけ外遊び相性のいい大人との引き合わせは、親としてこの子が小さい頃から意識してきましたが、正解でした。

読み聞かせについてはこちらの記事で語らせていただいております。
バイリンガル子育て 読み聞かせのススメ
英語の読み聞かせのヒントについても書いています。ご参照ください。

相性のいい大人との引き合わせについては、特に塾の先生は年度が変わるごとに先生を事前に確認して、そのクラスに入れるか・・・・など根回ししていました。自分でもどうか・・と思ったりもしたのですが、これをやらないと勝手にサボタージュをしたり失踪したりするのです。意識していたというよりも必須だったのでやっていた、と言えるかもしれません。

おわりに

人も物もハマるとそこからどこまでも吸収していく我が息子。

まじめちゃんな私としては育てるのはたいへんだけど、天才を育てているんだからしょうがない、と、頑張る気にさせてくれる・・・愛溢れる一冊でした。